『梨泰院クラス』キャスト徹底解説|パク・ソジュン、キム・ダミをはじめとする俳優たちの魅力と2025〜2026年最新動向

2020年にJTBCで放送され、Netflixを通じて世界中で爆発的な人気を博した韓国ドラマ『梨泰院クラス』。正義感の強い青年が巨大企業に挑む姿は、ただの復讐劇ではなく、「信念を貫く生き方」そのものを問いかける物語として、多くの視聴者の心を揺さぶりました。最高視聴率16.5%を記録し、ケーブル局史上でも屈指のヒット作となったこの作品を支えたのは、キャスト一人ひとりの鮮烈な演技です。

原作はチョ・グァンジン氏のウェブトゥーン。脚本も原作者自身が手がけ、監督はキム・ソンユン氏。梨泰院という国際色豊かな街を舞台に、夢と挫折、仲間との絆、愛と葛藤が織りなされる群像劇は、今もなお色褪せません。本稿では、主要キャストの役柄と演技の見どころ、俳優としての軌跡、そして2025年から2026年にかけての最新活動までを、丁寧に振り返ります。

『梨泰院クラス』キャスト徹底解説|パク・ソジュン、キム・ダミをはじめとする俳優たちの魅力と2025〜2026年最新動向
『梨泰院クラス』キャスト徹底解説|パク・ソジュン、キム・ダミをはじめとする俳優たちの魅力と2025〜2026年最新動向

物語の核となる主人公とヒロイン

パク・セロイ役:パク・ソジュン

主人公パク・セロイは、父親から受け継いだ強い正義感を持つ青年です。高校時代の出来事をきっかけに退学、父親の死、服役を経て、梨泰院に小さな居酒屋「タンバム」を開き、巨大外食企業・長家グループに立ち向かいます。イガグリ頭に無骨な佇まい、でも目はいつもまっすぐ。パク・ソジュンはこの役を通じて、「不器用だけれど諦めない男」の魅力を全身で体現しました。

1988年12月16日生まれ。デビュー後、『彼女はキレイだった』『サム、マイウェイ』『金秘書はなぜそんなに忙しいのか』などで人気を確立し、『梨泰院クラス』でさらにスケールの大きな演技者としての地位を固めました。セロイの孤独、怒り、仲間への信頼、愛の気づき——感情の機微を抑えた表現で描き切った演技は、今見ても新鮮です。

2025年から2026年にかけての活動も活発です。デビュー15周年を記念した写真集『Unveiled』を発表し、2026年7月には東京・原宿で写真展&ポップアップストアを開催。ウイスキー造りにも携わり、日本のフードカルチャー誌の表紙を飾るなど、俳優業以外の顔も見せています。ドラマでは『明日はきっと(Waiting for Gyeongdo)』で久々のロマンスに挑戦し、さらに新作『I Am the Sinner』ではこれまでとは異なるノワール寄りの役柄に挑むことが報じられています。セロイの「信念を貫く姿」が、俳優としての彼自身の姿勢と重なって見えるのは興味深いところです。

チョ・イソ役:キム・ダミ

IQ162の天才で、人気ブロガーでもあるチョ・イソ。ソシオパス的な気質を持ちながら、セロイにだけは強く惹かれていく複雑なヒロインです。独特のファッションセンスと、歯に衣着せぬ物言い。キム・ダミはこの役で第56回百想芸術大賞テレビ部門女性新人賞を受賞し、一躍注目を集めました。

1995年4月9日生まれ。映画『The Witch/魔女』で衝撃のデビューを果たし、『その年、私たちは』でも繊細な演技を見せた彼女。イソの「他人に興味がないようでいて、実は誰より純粋」な内面を、表情と声のトーンだけで表現する力は圧巻でした。

2025年は特に充実した年でした。ドラマ『ナインパズル』『100番の思い出』、Netflix映画『大洪水』と立て続けに主演を務め、母親役やAI研究者役など新境地を開拓。30歳を迎えた節目の年に、演技の幅を大きく広げています。2026年現在、次の作品発表が待たれる状況ですが、ファッション誌の表紙を飾るなど、女優としての存在感はますます増しています。

長家グループを支える個性派キャスト

チャン・デヒ役:ユ・ジェミョン

長家グループの創設者で会長。冷徹で計算高く、家族さえも会社のために切り捨てる男です。ユ・ジェミョンは演劇畑出身の実力派。デヒの「自分の正しさを疑わない傲慢さ」と、時折覗かせる人間的な弱さをバランスよく演じ分けました。『返信してください1988』や『賢い医者生活』などで親しまれてきた彼の、重厚な悪役演技は本作の大きな見どころのひとつです。

チャン・グンウォン役:アン・ボヒョン

デヒの長男で、セロイの高校時代の同級生。傍若無人ないじめっ子から、父親の影響下でさらに歪んでいく姿を、アン・ボヒョンが体現しました。ただの憎まれ役ではなく、「親の期待と自分の欲望に飲み込まれた男」の危うさを描き出した点が秀逸です。

1988年生まれのアン・ボヒョンは、本作以降も活躍の場を広げています。2026年1月スタートの『スプリング・フィーバー』でラブコメディに挑戦し、8月からは『財閥×刑事2』でシーズン1に続き主演。財閥御曹司の刑事役で、軽快さと深みを併せ持つ演技が期待されています。『梨泰院クラス』での悪役経験が、彼の役者としての幅を広げたことは間違いないでしょう。

オ・スア役:クォン・ナラ

セロイの高校時代の初恋の相手で、長家グループの企画チーム長。親に捨てられ施設で育った過去を持ち、安定を求めて長家の傘下に入った女性です。クォン・ナラはスアの葛藤——セロイへの想いと、現実的な選択の狭間で揺れる心情を、静かな眼差しで表現しました。アイドル出身ながら、女優としての成長を感じさせる役どころでした。

タンバムの仲間たち——物語を支える温かな存在

チェ・スングォン役:リュ・ギョンス

セロイの刑務所仲間で、元ヤクザの武闘派。義理人情に厚く、タンバムのホールを支える存在です。リュ・ギョンスは粗暴さと優しさを自然に同居させた演技で、視聴者の支持を集めました。2025年以降も『Our Unwritten Seoul』などで活躍を続けています。

マ・ヒョニ役:イ・ジュヨン

タンバムのキッチンを預かるトランスジェンダーのシェフ。過去の傷を抱えながらも、料理を通じて自分を表現する姿が印象的でした。イ・ジュヨンはヒョニの繊細さと強さを丁寧に演じ、作品に多様性と深みを与えました。2025年には『No Mercy』などにも出演しています。

チャン・グンス役:キム・ドンヒ

デヒの次男でグンウォンの異母弟。イソの同級生としてタンバムに関わり、徐々に自分の道を見つけていきます。キム・ドンヒは若々しい葛藤を瑞々しく演じました。

キム・トニー役:クリス・ライオン

ギニア出身のアルバイトスタッフ。明るいキャラクターでチームを和ませる存在です。外国人キャストを自然に取り入れた点も、梨泰院という街の空気感をよく表しています。

そのほか、セロイの父親・パク・ソンヨル役のソン・ヒョンジュ、カン・ミンジョン役のキム・ヘウン、イ・ホジン役のイ・ダウィなど、脇を固める俳優陣の存在感も見逃せません。最終回でのパク・ボゴムのカメオ出演も、当時大きな話題を呼びました。

適応作品の広がり——日本ミュージカルから台湾版まで

『梨泰院クラス』の世界観は国境を越えて広がっています。2022年には日本版『六本木クラス』が制作され、2025年6月から7月にかけてはミュージカル版が上演されました。主演のパク・セロイ役をWEST.の小瀧望が務め、チョ・イソ役を和希そら/sara、オ・スア役を梅澤美波/川口ゆりながWキャストで演じました。振付を世界的なコレオグラファー、カイル・ハナガミが担当し、歌とダンスで原作の熱量を新たに表現した公演として注目を集めました。

さらに2026年7月31日からは、台湾版『Fired Up!』がHBO Maxで配信開始。エリック・チョウがセロイに相当する役を演じ、台湾の文化に寄せて再解釈されています。フィリピンやベトナムでのリメイクも計画されているほか、原作者によるスピンオフ小説『Jangga』ではチャン・デヒの過去が描かれ、物語の世界がさらに拡張されています。

なぜ今もこのキャストが語られるのか

『梨泰院クラス』の魅力は、単なる勧善懲悪ではない点にあります。悪役にも事情があり、主人公にも未熟さがあり、誰もが「正しさ」を模索しながら生きている。その複雑さを、キャストが一人ひとり丁寧に体現したからこそ、作品は長く愛され続けています。

パク・ソジュンのストレートな熱量、キム・ダミの鋭くも脆い魅力、ユ・ジェミョンの威圧感、アン・ボヒョンの危うさ、そしてタンバムの仲間たちの温かさ——すべてが噛み合って初めて成立した群像劇です。2025年から2026年にかけても、主要キャストはそれぞれ新境地を開き続けています。ドラマを再視聴すれば、当時とは違った角度から彼らの演技を味わえるはずです。

信念を貫くことの難しさと尊さ。仲間と支え合うことの力。『梨泰院クラス』は、そうした普遍的なテーマを、鮮やかなキャスト陣とともに今も届けてくれています。まだ観たことのない方はもちろん、すでにファンの方も、ぜひもう一度彼らの姿に目を向けてみてください。タンバムの夜は、きっと今も熱く、甘く、続いています。

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